こどもの頃にピアノを習っていたという方はたくさんいらっしゃると思います。
そしてとても残念なことに大人になって全く弾かないという方も多いのではないかと。
実は私もその一人です。
幼稚園の頃ピアノを習っているお友達がいて、「私もピアノが習いたい!」と
母に頼み、習い始めました。
子どもの習い事ってお友達がやっているから私も!って感じで始めることが多いですよね。
私の世代は女の子はみんなピアノで、男の子は野球でした。
本当に好きかどうかは、習い始めてからわかったりするものですが、
大人になっても続けるかどうかは、どんな風に教わったのかもかなり影響すると思います
私の場合、小学校の時に通っていたピアノ教室の先生はとても真面目で厳しい方でした。
幼稚園時代はピアノが楽しかったような記憶もあるのですが、小学生時代はピアノの練習が
苦痛でしかなく、やめたくて仕方がありませんでした。
先生はいつも真剣な顔をされていて、笑顔のないレッスン。。。
本当にそんな記憶しかないのが残念なのですが、
厳しいだけのレッスンなんて、こどもにとって全く楽しくないし、魅力はありません。
唯一褒められた?のは、やめる時に「手の指が長いから、続ければもっと上手になりますよ。辞めるのは残念ですね。」と言われたこと。
もっと早く、その言葉をかけてもらっていれば、やる気になっていたかもなんて思います
日本は一度何かを始めると、続けることが美徳とされていますので、簡単には辞めさせてくれないだろうと思い、
両親をどうやって説得しようかと小学生なりにずっと考えていたんだと思います。
中学生になった時、「部活で忙しくなるからピアノをやめさせて欲しい」という理由で頼みこみ
中学1年生の時にピアノのレッスンとはおさらばしました。
6年以上通って、メンデルスゾーンの狩の歌とかランゲの花の歌とか弾けてました。
今、この2曲を聞いたら、小学生でそんだけ弾けてたら十分やん!!って思いますが
、
あの頃は、同じ教室に通っていた友達はもっと難しい曲を弾いていて、劣等感さえも感じていました。
必要ないですよね、そんな劣等感
何かと自分を周りの人と比べて、優越感や劣等感を感じて大きくなるって、どうなんだろうと思います。
いつも自分を誰かと比べながら生きていくってしんどいですよね。世の中競争社会だからと正当化する人もいますが。。。
今では何事も他の人と比べる必要はないと思えますが、先生や大人たちの価値観が刷り込まれていたんでしょうね。あの頃は。
そして本当になんだったんだろう、あの先生の厳しさは、と思います。
正確に弾くことはしっかりと教えてくれたのでしょうが、楽器を演奏することの楽しさを教えてくれなかったのではないかなぁと。
その部分もとても大切だったのに。。。正確に弾けても楽しさがわからないと、大人になっての趣味には繋がらないです。
結局、ピアノのレッスンを辞めたあとは家のピアノを触ることもありませんでした。もったいなーい。。。
高価なピアノを買ってくれた両親には本当に申し訳ないと自分も親になってそう思えました。
ずいぶん前から我が家には譲っていただいた電子ピアノがありますが、娘が弾くことはあっても、
今まで私がその前に座ることはほとんどありませんでした。
ブリュッセルで生活していると幸運にも音楽家の方と知り合うことが多く、
プロのピアニストの友人や知り合いの方たちが楽器を演奏しているのを聞くたびに
素敵だなぁ、私ももう一回ピアノを弾いてみようかなぁと思ったことは、何度もありました。
そんなことを思いながらどんどん月日は経って、少しづつ私も自由な時間が持てるようになってきました。
そこで、重い腰をあげて、念願の?ピアノのレッスンを受けてみました。
なんと40年ぶりです! 何年振りかって計算してぞっとしました
楽譜の読み方もかなり忘れてますよ。。。指も思うようには動かないし
以前ペリピッコリのオープンデーでお会いした
ピアニストの小串先生とバイオリン奏者の東珠子さんが運営されている
小串先生に「それでは何か弾きたい曲がありますか。」というお返事をいただき、
「え?教本買わなくていいんですか。本当に好きな曲でいいんですか!!」
じゃぁー何にしよっかなー。といろいろ探してみました。
曲探しも楽しいですね。検索して、いい楽譜購入サイトも見つけました。
まず1曲選択。楽譜を買って準備オーケー。
この年でピアニストは目指していませんから
、今回は楽しむだけが目的のピアノのレッスン。
こういうスタイルのレッスンもあっていいんだなって今更ですが、知りました。
小さい頃もピアニストは目指していなかったんだから、あんなに厳しく教えられる必要もなかったですよ。本当に。
久しぶりすぎて、一応、片手練習していきましたが、
楽譜を読むのも時間かかるし、こりゃ大変だわどうしようと思いながら、
レッスン受講。
1対1のレッスンを受けるのは久しぶりだったので、最初はとても緊張しましたが、
先生が関西のご出身で関西弁での説明だったので、心地よく、リラックスできました
そして、先生の細かいアドバイスは目から鱗でした。指使いはもちろんのことですが、
弾きやすくなるように楽譜にどんどん書き込んでくださって、レッスン終了時には
あら!この曲、私には難しすぎるかもと思っていたけど、思っていたより簡単で
私でも弾けるかもー!!って思えたんです。
ピアノの演奏は楽しい!って思えました。
小学生の時の先生とは全く違うアプローチ。
小串先生に出会えて本当によかったと思いました。
私のように小さい頃は弾いていたけど、そのあとピアノは触っていないなぁと
いう方、たくさんいらっしゃると思います。
大人になってからのピアノって楽しいですよ!
長年眠っていた脳の部分を使っている感じもしました(笑)
これを読んで、私ももう一度やってみようかしらと思った方、ぜひ始めてみてください。
小串先生のお教室のサイトはこちらです。大人向けのレッスンもされています。
生徒募集の時期はお問い合わせください。
オーデルゲムミュージックサロン
お教室の下にはオーデルゲムで有名なパン屋さんがあります。
レッスンのあとに美味しいパンを買って帰れるのも楽しみの一つです。
3月30日(土)19時から小串先生とヴィオラ奏者飯野さんによるデュオコンサートが開催されます。
そしてペリピッコリではストッケル英語教室でただいま生徒募集中です。
子連れ可のクラスもございます。
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